そんな訪問看護サービスには「訪問看護」「精神科訪問看護」の2種類があります。
今回の記事はそんな訪問看護と精神科訪問看護の違いに関する記事です。
「制度」の違いをはじめ、支援内容、サポート、症状、ケア、等、双方を様々な面から紹介します。
訪問看護と精神科訪問看護の違い
そもそも訪問看護と精神科訪問看護では下記の2点が違います。①基本療養費
基本療養費には、「訪問看護基本療養費」と「精神科訪問看護基本療養費」があります。基本療養費とは訪問看護指示書、訪問看護計画書に基づき、訪問看護ステーションの看護師等が訪問看護を行った場合に発生する費用で、ご本人(利用者、以下ご本人)1人につき1日1回算定します。
精神科訪問看護基本療養費とは、精神疾患を抱えるご本人やご家族に対して精神科訪問看護サービスを行った場合に支給される費用です。
精神科訪問看護基本療養費はだれでも、どこの訪問看護ステーションでも算定ができるわけではありません。
管轄する厚生局に、精神科訪問看護基本療養費の届出をした訪問看護ステーションでなければ算定ができません。
算定する場合「精神疾患を有する者に対する看護について、相当の経験を有する」者が訪問看護を行う必要があります。
どのような場合、届出ができるかの詳細については、別のコラムでご紹介します。
②訪問看護指示書
訪問看護指示書とは訪問看護を行うために必要で、精神科訪問看護を行うには精神科訪問看護指示書が必要です。精神科訪問看護指示書を発行できる医師は限られており、精神科を標榜する医療機関において精神科を担当する医師しか書けません。つまり、精神科訪問看護指示書に基づいて、精神科訪問看護サービスに属している精神科のプロフェッショナルが行う訪問看護、それが「精神科訪問看護」なんです。
次に訪問看護で実際にサポートしている内容などの違いを紹介します。
訪問看護とは?
看護師などの医療従事者がご本人の自宅に訪問して、主治医の指示に基づき、療養上必要なお世話や医療行為を行う看護サービスです。●対象
主治医から訪問看護指示書を受けた方、訪問看護を必要とする方
●訪問する人
看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等
●看護内容
訪問看護のサービス内容は主治医の指示、ご本人と家族の希望で状況に応じて決まります。
健康状態の観察、助言
家族の支援、相談
基本的な日常生活の看護(食事、外出等)
褥瘡の予防、処置
医療処置
身体のリハビリ
ターミナルケア等
精神科訪問看護とは?
・対象精神疾患を抱えている方、主治医から訪問看護指示書を受けた方、精神科訪問看護を必要とする方とそのご家族
・訪問する人
看護師(精神科)、作業療法士(精神科)、精神保健福祉士、保健師等
・看護内容
主治医の指示、ご本人とご家族の希望で状況に応じて決まります。また、精神科ならではの精神面の状態のチェックやケアを行います。生活の補助を中心に、生活リズムを整えるためのサポートや復学、就職などの社会復帰に向けてのサポート、服薬の説明・サポートがあります。
訪問看護、精神科訪問看護の共通点
訪問看護は主治医から訪問看護指示書を受けた、子どもから大人の方まで、訪問看護を必要とする人全てを対象としています。訪問看護を希望する場合は受診している医療機関、地域包括支援センター、訪問看護ステーション、介護保険・障害福祉窓口でも相談できます。
保険は医療保険、介護保険があります。
現在、精神科訪問看護を必要としている利用者の方は年々増加傾向にあり、そのニーズは多様化していると言われています。
訪問看護によってより安心できる生活を送るために、病院や関係機関、地域と連携していきます。
かえでの精神科訪問看護について
かえでの精神科訪問看護は、お一人お一人の、どう生きていきたいか、どう生活していきたいかに焦点を当て、同じ生活者としての視点、精神科看護師の視点で、その方の生活を支えるお手伝いをしています。地域で暮らす中でのお困りごと、病気についての不安、人間関係の悩みなど、対処法や解決策を一緒に考えていきます。
その方の持っている長所や興味、関心、好きなことなど、強みを生かしながら、しなやかに地域生活を送っていけることを目指します。
人と人との関りを通して、その方らしさを大切に。
かえでの精神科訪問看護をご希望の場合、まずは主治医にご相談ください。
または、かえで宛てに直接、メールや電話でお問い合わせいただいてもかまいません。
訪問看護ってどんなことするの?そんな疑問にもお答えいたします。
お気軽にご連絡ください。
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